初夏の夜の思い出
- 8 :4:03/06/15 16:31
- 俺たちはアニメ製作に没頭した
作業場を提供してくれたやつなんて、よく親が黙っていたもんだ
20人近くの人間が集まっていた、人間の体温がこんなに暑いなんて思ってもみなかった
一日中クーラーとかライトボックスとかつけてるから光熱費だけでも10万円は超えていただろう
カンパの箱っていうのがあったけど、いつも銀貨しか入っていなかったな
不足分は誰が払うんだろう…こわくて誰にも聞けなかった
みんな見る見る間に貧乏になっていった
俺はバイト代でまかなっていたけど、バイトそのものができなくなってきた
アニメ作るためには時間が大量に必要だからバイトに時間を裂けないんだ
百円かそこらの交通費もなくなってきた、メシ代すら惜しくなってきた
そんな時、見かねた女の子が、ご飯の炊き出しを始めた
メシと味噌汁、あとタクアンとか白菜とかのきざんだやつ、それだけの食事
でもこれがうまいんだ
「ご飯できたよ」の声にワラワラと群がる亡者のような俺たち
泣きながら食ってたやつもいた、マジこのときの飯はうまかった、ちょっと固かったけど
俺はそのころ、女は自分に恥かかせるためにこの世にいる、と思い込んでた
勇気出してデート誘って、金使ってぎこちない1日をすごし、その後は連絡もなし…
そんなパターンで女と接してきた俺は、逃げ癖ついてたんだけれど
共同作業をして、場を維持しようとする女の力に驚いた
カップルの、特に女のほうの相手を思いやる心に驚嘆した
女が欲しい…パートナーになってくれる女が…俺にとって深刻な願望が目覚め始めた
なぜか俺は知っていた
この夏が終わったらみんなバラバラになる
こんな集まりはもう2度とはない…と
13 KB
[ 2ちゃんねる 3億PV/日をささえる レンタルサーバー \877/2TB/100Mbps]
取りに行ったけどなかった。次は一時間後に取りに行くです。新着レスの表示
掲示板に戻る
全部
前100
次100
最新50
read.cgi ver 05.0.7.3 2008/07/26
FOX ★ DSO(Dynamic Shared Object)